市役所のホームページとスマートフォン対応
携帯端末、中でもスマートフォンからのインターネット閲覧が急増しているのは、周知の事実かと思います。
一例として、当社が運用をお手伝いしているホームページへのアクセスの内訳を下記のグラフに示しました。
昨年秋以降、スマートフォンからのアクセス増が非常に顕著で、まさに右肩上がりです。

多くの企業がスマートフォン対応を急ぐ中、市民向けサービスの鑑であるべき市役所・町村役場のホームページはどの程度スマートフォンに対応しているのか。
そんな疑問を抱いたきっかけは、筆者が、自身の居住しているS市のホームページをスマートフォンで閲覧した際、非常に不便な思いをしたという些細なものです。
大阪府下の全市役所・町村役場を対象に、調査してみました。
| ホームページを持つ市町村 | 43(100.0%) |
|---|---|
| 携帯電話専用サイトがある | 27(62.8%) |
| スマートフォン専用サイトがある | 1(2.3%) |
全43市町村のうち、携帯電話専用サイトを持っているのは27庁に上りました。
(ただし、携帯電話からのアクセス時に自動的に携帯サイトに転送されるのはわずか6件だけで、専ら携帯電話からのみインターネットを利用する市民は、携帯サイトの存在に気付かない可能性が高いでしょう。現に筆者も携帯電話からS市のホームページを見た時には、気づきませんでした)
一方で、スマートフォン専用サイトがあるのはわずか1庁に留まりました。
周知のとおり、パソコン向けのホームページであっても、概ねスマートフォンから閲覧することはできます。
しかし、一般サイトの例に漏れず、多くのホームページに以下のような問題点が見られました。
- 文字が小さく読みづらい
- リンクやボタンが押しづらい
- 目的のページを発見するのに時間がかかる
- ページの読み込み(表示)が遅い
- 電話発信や地図表示等に対応してしない
大きなディスプレイ、マウス操作、ADSLや光回線を前提に作られたホームページですから、名刺サイズの画面、指による操作、3G回線といったスマートフォンの環境に馴染まないのは、当然と言えるでしょう。
地方自治体のホームページという性質上、非常に情報量が多く、ボリュームの大きいものが殆どです。
上記の問題を解消するためには、レイアウトをスマートフォンに最適化し、情報量と操作性を両立した、スマートフォン専用サイトが必要になるでしょう。
(もちろん、スマートフォンからのアクセス時には自動的に転送することも不可欠)
「アクセシビリティ」を謳う地方自治体のホームページが、スマートフォンの普及を始めとする、ネットを取り巻く変化にどのように対応していくのか。
ホームページに関わる者として、一市民として、注目したいと思います。




